asa ga kuru made ha

すぐ消えるズというバンドで、文を書いています 普通の日記です

優しい雪

眠れない夜が訪れたら、それは何かを掴んで離すなという指令だと思っています。
あんたが何かを思い付いたり、浮かれてみたりする瞬間はいつだろう。眠れず何を思う。俺は眠れない夜によく夢を見ます。

元来悲観的なので昼間直視しすぎてしまう色々がありますが、しすぎるのも俺は正解ではないと思っていて、夜中少し微睡む頭で日中見たそれを書き留めておくくらいが生き方のスタイルに合っています。まあそうでもして夢を見たいのは悲観的な部分も本当は愛してやりたいからかもしれません。

そしてこれは1/25の福島県から深夜1時過ぎに書いている日記なのですが、今日の外は久しぶりに雪が降っていて、街は寝静まり、なんか俺のようなやつが行動するためだけにこうなのかとさえ思えるほど外は白んで明るく光っており、今日は珍しく寂しくない夜長です。

それにしても、今年は暖冬とやらの影響で久しぶりに雪を見たからか、外を眺めているといつかの冬のわざわざ思い出すほどでもなかったチープな記憶がぼんやり流れたり、消えたりして、あいつが寒くしていないといいなとか、でも冬が来たっつー折り目を感じられるくらいには寒くもしとけよと、朧げな頭で考えます。不思議なもんで、昔あんまり仲良くなかったような奴が思いを馳せる今日のあいつだったりしました。

時に生活の中では、時としてあいつにまで気を配れない悲しい瞬間が多くあり、それに、現実的な体力などと宣って言い訳をし見捨ててしまう瞬間に、俺は己に酷く悲しくなります。ただ、そんな外側まで見えすぎてしまう昼間に、現実的な何かに蓋をされて見失いそうになってしまっていた心の本当の部分が、微睡む頭の中で外側が溶けて浮かび上がり、大丈夫だぜって、少しだけ話をして、優しさみたいなものを掴んで離さないでおくために、眠れない夜はあるのかもしれません。そして、テメエの優しい部分を失わずにいられたら、あとはやり残したことはあまりないので、ろくに連絡も取ってねえ遠い友人におい元気してんのかボケナスなどと闇雲に明るいLINEを飛ばし、翌日冷静になって見返してケータイを封印し、足りない睡眠時間ごと悔いる一連の行為を持ってきっとこの夜は完結していくことでしょう。

なんつってる間に4時っすよ(笑) あ~あ、義務教育の辛いとこね、これ。久しぶりに寝れねーので日記を書き殴りました、眠れぬ夜も悪くないんだぜ。